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◆熊野御前の屏風絵展示中です◆

乾南陽(いぬいなんよう)作 熊野(ゆや)(絹本着色六曲一双・大正6年)。
平宗盛に見初められ京の都にいる熊野御前。
大河ドラマ鎌倉殿の13人のまさにその時代、
郷里(現在の磐田市池田)の母の危篤を見舞うため
都を発とうとする場面です。
第十一回文部省美術展覧会出品作。
乾南陽(1870-1940)は東京美術学校出身で
橋本雅邦、下村観山、山名貫義に師事したとあります。
下村観山には有名な「熊野観花」があります。
大正9年の帝国絵画番付では10ランクの4-A東京之部文展作家の中に入っています。
同じランク内には小林古径がいます。
写真とみまごう有職故事に基づいた着物の描写は
山名貫義の影響でしょうか。
それとは対比的に熊野の憂いのある表情が印象的です。

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