◆仲山進作氏のパブリックアート「風佩 (色と光)」◆
浜松市浜名区の都田総合公園内にある都田テクノポリス修景彫刻「風佩/ふうはい(色と光)」(1993年)
遠州の北風をうけて力強くはばたく凧をイメージした作品です。ダルガラスの象嵌で音と光の色を表現。地元で出土した銅鐸の意匠も取り入れられています。
公園内に突如としてあらわれる異様な造形物。一見すると林立する天体観測のパラボラアンテナを思わせる様相ですが、円形ではなく凧を模した矩形なので全くの別物、見たことのない異質なオブジェとしてその形は完結しています。
5基の配置は鳥居を意識して時間の連続性を表現しているとのこと。この場所に来ると全くの異質な空間が、ひっそりと公園の奥深い緑の中にたたずんでいることを、ここに来た人だけが気づかされます。
※ダルガラスとは溶けたガラスを型に流し込んだ厚いガラスのこと
※銅鐸の紐孔という上部の穴の部分にはダルガラスが象嵌されています
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