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◆仲山進作氏のパブリックアート「石船」「竜の噴水」◆

磐田市竜洋町なぎの木会館にある1990年のオブジェです。「石船」は、遠州の小江戸と呼ばれ栄えた掛塚湊の繁栄の姿を、帆船をモチーフに大胆にデフォルメした石堀彫刻。そして竜洋町の名にちなんで竜をモチーフにした「竜の噴水」。(竜・龍)の字の付く自治体は現在ではわずかに全国で6市町村のみ。当時としても竜をモチーフにするには十分すぎる希少なアイデンティティといえます。
この竜は願いが叶う力があるといわれる丸い珠、如意宝珠を手にしています。実は仲山氏は単独の制作物としての宝珠を、これ以前にもつくっており、浜松の篠原慰霊堂の宝珠を市の発注により1972年に制作。線路沿いにあるので在来線の車窓から見ることはできますが、現在は制作時(写真)にあった火炎部分が外された桃型だけの宝珠が残されています。
また同時期に曹洞宗天照山萬松院の本堂の宝珠も制作されており、こちらは火炎部分も含めて完全な形で残されています。

◆仲山進作氏のパブリックアート「石船」「竜の噴水」◆

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